オリンピック現象
冬期オリンピックの真っ最中で、日本人が、金メダルをとる姿を見たい。という気分が当然のように沸き起こるのが、不思議といやぁ不思議。スケートの羽生くんがでるLIVEは、金メダルに期待するあまり、心配で、「生」を見る勇気がない。なんていう私の心の有り様を情けなく感じたりするのが、オリンピック現象のひとつで、もちろん仕事中なので、LIVEで見られなかったが、見ていなくても、ちょっとどこかにドキドキする気分があるのがオリンピック現象なのだろう。本人の緊張感は相当なものなんだろうな…..。
携帯のニュースアプリから、金メダルの速報を知るのが現代的パターンだが、社員のとんちゃんが、ハニュウくん、金メダルとったでぇ!みたいなオーソドックスな速報もそれはそれで皆がハッピーな気分になって楽しい。その時間帯に、ご夫妻でお越しになったお施主さんと設計の打ち合わせをしている応接室に、打ち合わせ終了数十分前に参加して、あれやこれやとサジェスチョンし、お帰りになる前の雑談の時に、奥さまに、そういえば、羽生くん、勝ったらしいですね。と口を滑らすと、あっっ!、言って欲しくなかったのに!ビデオ録画して、楽しみにみようとおもっていたのに!でもいいですよ!どこからか情報は漏れてくるものですからっ。と残念そうに仰った。ひたすら謝る「私」。申し訳ないです。それにしても、金メダルが絡むテレビ中継の見方には、いろいろなパターンがあることに、あらためて気付かされる…..。
ワークショップがある日曜日の朝。寒さを振り切って、3週間ぶりに自転車に乗って、十三峠を往復してみると、しんどいのなんの。心拍数もすぐに180を超し、人間の肉体というのは、ままならぬものですな…..。それに比べて、オリンピック選手の肉体の凄いこと。
建築家石井良平さんのワークショップは、ドミノワゴンを製作するワークショップで、コルビュジエのドミノシステムやフランクロイドライトのルイスコーヒーテーブルにヒントを得たデザインのワゴンで、「建築から家具へ、家具から建築へ」という副題がついた、石井さんのレクチャーは1時間近くに及び、ワゴン製作の作業より値打ちのあるレクチャーだったのかもしれない。
ワークショップとその後のBARが終了し、このブログを書き始めた時に、ちょうどスケートの小平さんの500mのLIVE中継が始まった。目に、なんとなく勝ちそうな雰囲気が漂っていたのが印象的だったが、そういえば、モーグルの堀井選手のスタート前に、目をパチクリして緊張している姿も印象的だった。ハニュウくんの演技前の目もしっかりしていたが、考えてみると、フィギアーのジャンプ失敗へのドキドキ感は選手も観客も格別な緊張感がある競技なんだろうな。
オリンピックでみる、人間の持つ緊張感とその克服の姿が、エエのだろう…..。