ブログと紅白と奥方

会社の大掃除が終わると、ワタクシ的年末が始まり、今日の大晦日で、その年末が終わるわけで、紅白歌合戦が背後で流れ、M1で優勝したトロサーモンが紅白に出ていて、火花の主役を務めていた眼鏡の方の相方の笑顔の姿を画面で見ると、映画の設定とダブり、日の目を見るっていう姿って、なんかエエよなぁという思いとともに、その背後で悔しい思いをしている人達もいて、生きるっていうことの、喜びや悲しみなどを、歌のメロディーと共に、スゥーっとやり過ごしながら、この2017年最後のブログを書く「私」。

工務店にとっては、大掃除はとっても大切な仕事のひとつで、現場での整理整頓や片付けや掃除の習慣は、皆で一緒におこなう年末の会社での大掃除を通じて、そのエネルギーを生み出しているとおもうわけで、この年末の大掃除という日本の習慣は、「ものづくり」にとっては、大切な伝統のひとつだな、とおもえるようになったのは、そこそこの年齢になってからのことだった。28日の朝から午後3時頃まで掃除をして、その後、加工場で、大工や手伝いさんを含めた皆で納会をし、一本締めで、会社の一年を締めくくった。

29日は、朝から、家に居る楽しみがあり、それを察したのか、マゴイッケイに手を引かれて、鉄道模型の線路を構築させられて、初めの、させられ感から、次第にのめり込んで、気が付いたらお昼ご飯も食べず、もはや廻には誰も居ない、ひとりっきりで、線路構築を楽しんでいて、ふと我に返り、その完成した線路を眺める満足感のあとに、朝から何も食べていない空腹感が唐突に襲いかかり、こんな私でエエのかという、笑いとともに、空腹感で怒りに転じる寸前の状態で、それで、急に思いついて、奥方と2人で、今年リニューアル工事をした堺の鰻竹うちに行くことにした。もうお客さん用の鰻のネタは売り切れたけど、松竹梅の竹やったら、なんとかするわ。という暖かいコトバで、今年最後のお客さんとなって、あれやこれやと四方山話をしながら、鰻竹うちの年末の締めくくりを共に過ごした。

30日は、毎年毎年、黑門と鶴橋に買い物に行く日で、祖父の代からの木村家の伝統でもある。この年末の黑門の威勢の良い掛け声と人混みに揉まれながら歩くことで、不思議と癒やされるわけで、一年のあれこれを洗い流し、新しい歳の糧を得て、穏やかな気分になる。ここ数年インバウンドがますます増えて、店頭売りで、食べ物を売る店がまた増えて、様変わりが激しいが、それはそれで国際的でエエとおもう。何時も買う炭火焼きの鯛の魚屋さんが、売り切れで、なんでも、活けの鯛の不漁が原因らしく、今までこんなこと一度もなかった。それに、炭火で焼く親父さんが高齢で、焼ける量も限られているらしく、ここにも職人不足の問題があるようだった。

昼に鶴橋でグルメ寿司食べて、夜はうちで施工した鶴橋の一龍で焼き肉を食べる。移転開業からいろんなことを乗り越えて、年末の繁盛の様子をみると嬉しい。東京から帰省した次男と一緒に、マスターに勧められたワインを奥方が、ほとんど一本空ける勢いでガブ飲みし、その勢いで、親子3人で、生野区の秘密基地ソケットに行く。マスターと年末の挨拶をしながら、隣に座ったお客さんと、次男を交えて、あれこれ談義しているうちに、奥方の酔いが最高潮に達して、大笑いしながら千鳥足で帰宅した。

31日のいま、二日酔いの奥方が横で唸っているという笑うに笑えない状況で、長男家族も次男も大晦日を友達達と過ごすために出かけ、ブログと紅白と奥方という、妙な状況の二人っきりの大晦日を迎える私。そうそう新しく寝室に、除湿型放射冷暖房 PS HR-Cを導入し、そのお陰で、まったり暖かい温熱環境に、ちょっとした幸せ感が生まれるのが、大晦日のちょっとした出来事で、皆さん、どんな大晦日をお過ごしですか!

2017年の一年間、ブログと共に「木村工務店」と「まちのえんがわ」をご愛顧頂いた皆さま、ありがとうございました。2018年の初出は、1月6日です。

2018年良いお年をお迎え下さい