ベルリン混浴サウナ

連休初日の朝。
土曜日の夜に、自転車のアルテグラのリヤーギヤーを11-34に変えてみた。「子供ギヤー」と呼ばれる14-28を使っていて、だいたい11など使って、早く走ることなど、ほとんどなく、自転車を新調した1年前、ウィリエールのキタムラくんの勧めもあり、14-28を使うことになったが、年齢を考慮すると、それはそれで、満足するギヤーだった。が、人間というものは、「欲」が、勃発してくるわけで、登りでは、やっぱりもうひとつ軽いギヤーの32ぐらいは欲しくなり、それに、下りでは、14は辛く、11や12があればエエのにと、それとなく、欲してくるのだった。

自転車の雑誌で、14-28と11-32を組み合わせて14-32にする記事があり、いかにも、「おっさんギアー」的で、私に合いそうだなぁ。とおもっていたが、先日、安曇野で一緒にライドした、やまめの学校のタカギさんは、スラムの34を使っていて、アウターで34を使って、クルクル回しながら、緩い登りを軽快にライドしていた。何度かコーチングしてもらいながら、回すコツを伝授してくれたが、そうそう、面白かったのは、手の指の使い方で、武道を参考にして、指の握りと、足の回転と呼吸の説明が、とっても面白かった。格好つけずに、大きいギヤーを使ったら良いのですよ。と勧めてくれていた。

34を使いそうな、劇坂をアタックするつもりもないので、11と34は、私には必要なさそうで、14-28と11-32を組み合わせて14-32にする方に魅力を感じていたが、キタムラくんやタカギさんの勧めに引っ張られて、11-34を試してみることになった。それで、今朝、早速、十三峠で、試乗をしてみることにしたが、なぜか、ショップではうまく入っていたギヤーが、入りにくい状態で、カシャカシャカシャカシャ騒がしい状態になっていた。それに登り始めると34には入らず30と27と25で登ることになり、ギヤーを変えたからといって、早く登れるはずがないことを、ひしひしと実感しながら、峠の駐車場に到着した。そんなこんなで、なんとなく、そのまま乗り続ける気分でもなく、ギヤーを調整するために、家に戻ったのは、午前8時すぎだった。

で。連休初日の朝だし、自転車に乗る気分が、そがれたこともあり、久しぶりに、夫婦で、スーパー銭湯の朝風呂に行くことにした。内風呂に入り、天然温泉の露天風呂に入り、サウナに入り、水風呂に入っている時に、ベルリンで入った混浴サウナの事を想い出した。

ベルリン在住のユウトが、ベルリンの vabali spa という混浴サウナが、とっても雰囲気が良く、頻繁に利用しているし、こんなのが、日本にもあれば、エエのに…..。という強い勧めもあって、日本人の50代30代20代男性4人が、ドイツの混浴サウナに紛れ込んでいるという、妙な絵面だったかもしれないが、貴重な体験として、またチャンスがあれば、訪れてみたい気分が、残像を伴いながら、旅の良き想い出として残った、ベルリンの混浴サウナだった。

vabaispa

アジアンテイストな雰囲気のサウナだったが、日本のスーパー銭湯に、いろいろなタイプの、入浴できる温泉が、内風呂や露天風呂として造ってあるように、ベルリンの vabali spa は、いろいろな雰囲気のサウナが、何カ所もあり、中庭のプールを囲うように配置されていて、小屋風呂的サウナや2階の展望風呂的サウナなどなど、様々な嗜好で、何カ所もあった。リゾート的に寛げるベンチベットがあちらこちらにあり、暖炉のあるリラックスルームもあって、食事の出来るレストランは、プールサイドの屋外も含めて、リゾート感とリラックス感が充満していた。

サウナの中では、男女全員が、フルオープン状態で、なので、プールもフルオープン状態だが、プールサイドやリラックスルーム、食事では、白いガウンを着用して、皆が寛いでた。イヤラシい雰囲気は全く感じられず、ヌーディスト村的ヒッピー感も皆無だった。「私」は、すぐに馴染んだが、20歳の次男タカヒロは、どんな印象をもったのだろうか。最初はドキドキしたらしいが、暫くすると、どーってことなくなった。とは語っていたが…..。

サウナのロウリュウタイムを隣り合わせの男女が、フルオープン状態で、ギュウギュウ詰めになりながら、一大イベント的に、皆で一緒に楽しみ、何も身に付けていない開放感を味わいながらプールで泳ぎ、白いガウンを着て、プールサイドで、寛ぎ、ビールを飲み、オーガニックな食事を食べて、静かで、寛いだ、とっても良い時間を過ごした。男女混浴風呂が、フツウに存在する日本では、こんなベルリン混浴サウナのような、リラックス感のある施設は、受け入れられるのだろうか。建築的にも、日本で造ってみたい気分にさせられた、サウナと混浴の体験だった。

投稿者 木村貴一 23:05分