良い時間をワークショップする

タイルワークショップがある、ちょっと暑い、日曜日。

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ワークショップを続けて、6年目になるが、杉板のトレイに、タイルを貼るワークショップは、最近のワークショップでは、もっとも人気があるワークショップで、その20名ほどの参加申し込み者の全員が、女性で、もちろん、家族連れで参加されるので、ご主人と一緒の方も二組ほどいらっしゃったが、ものづくり大好き女子の、穏やかで、でも集中力のあるムードが、加工場に充満し、この雰囲気の中に、一緒に居るのが、楽しく感じる、そんなワークショップだった。

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最近のワークショップの特徴のひとつに、孫さんを連れて、一緒に、ものづくりをされる、「ちゃーちゃん」の姿があり、「私」も孫を持つ身分になってみると、その気持ち、わかる、わかるわ~的、共感度があり、それに、ものづくりをしながら、孫さんとコミュニケーションする姿が、とってもエエ感じで、そのうえ、女性参加者の多くが、隣の参加者と、手を動かしながら、ちょっとした会話を、穏やかにする姿が、あちらこちらにあって、なんとなく、むかしむかしの映画で、共同の水場で、洗濯物をしながら会話をする母達の姿であるとか、皆で、協働作業をしながら、会話をかわす、笑顔の女性達の姿など、そんなのが、映像として、脳裏をかすめていき、そういう、ものを、造る、その時間が、楽しく感じるコトに、その時出来上がった「もの」以上の価値を、ワークショップのひと時に、見いだせたりできるのが、ワークショップの最大の魅力なのかもしれない。

そんなふうに、考えたりするのは、コペンハーゲン郊外の、ルイジアナ美術館での、4時間ほどの印象が、「私」の一部に深く刻まれて、残っていて、それは、素敵な美術作品が見られる素敵な美術館という、印象ではなく、美術作品を見て、その時間を楽しく感じて、良いひと時を過ごした、そんな「私」を実感できる、そんな美術館の建築であったことが、印象深く刻まれた原因なのだとおもう。

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それは、とってもエエ感じのミュージアムカフェで、美術館に訪れた多くのひとが、足を止め、海を眺められる景色を見ながら休憩し、オーガニックな食事をし、珈琲を飲み、ビールを飲み、談笑する姿を、皆で共有する雰囲気があって、そのミュージアムカフェの印象度が、美術館で良い時間を過ごした、印象深さへの、貢献度を、かなり大きくしているのだけれど、勿論、美術作品を、集中を途切れさせず、飽きさせず、魅せる、建築空間と、その移動空間の建築的作法が魅力的でもあったが、美術館の建築に、建築家的ヒロイズムが少なかったのが、美術館で過ごす心地良さに、繋がっていたのかも知れない。

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「良い時間を過ごす」コトの大切さを感じたり、良い時間を過ごすための建築空間としての在り方を考えさせられた、ルイジアナ美術館でのひと時であり、ワークショップを楽しむ女性の姿によって、ワークショップの在り方を、考えさせられた、日曜日のタイルワークショップでもあった。

投稿者 木村貴一 23:42分