今年3度目のお花見と「ものづくりセッション」

木村工務店恒例のお花見を催したのが4月9日水曜日。この日は天気も良く枝垂れ桜は満開だった。一時期は、ほんの少ししか開花しなくなっていたうちの桜は、なんとかそこそこ開花するようになって、海平造園さんが手入れをしてくれたお陰だなっとおもう。バーベキュー台のセッティング、照明のセッティング、焼肉の買い出し、肉の仕訳、炭火の付け方、後片付け、などなど、工務店にとっては、一連の段取りが、学びの場である…..ていうのが、先代から続く教えのようなもので、午後3時過ぎにはそれぞれが仕事を済ませて、庭に集まってきて、セッティングを始める。

皆がそろって乾杯!っていうのが、日本的儀式なんだけど、最近は、セッティングが出来次第、近くの酒屋さんからレンタルしているビールサーバーから、生ビールを注いで、ちょっとずつ飲み始めている。小さな乾杯が何度かあって、いつもより少しだけ早く現場から切り上げる大工さんが加わって、揃って乾杯!できるのは午後6時ぐらい。大きな炊飯器にお米をたっぷり用意して、若い現場監督や大工さんのご飯の食べっぷりが凄くて、みてても気持ちがエエ。焼肉を食べて、焼きおにぎり食べて、お腹も満腹になって、炭火もなくなってきたら、小割にした薪を燃やして、小さな焚き火をする。工務店なので端材はいっぱいある。2時間ほどして、中締めの一本締めをして、帰宅するものもいてるし、そのまま飲み続けるメンバーもあって…..




ワークマンのこの靴下がエエねん!という大工さん。なんだかんだいいながらも、職人さんたちとは、仕事にかかわる話になって、大真面目に仕事や会社のコト考えてくれているのだなっとおもう。先代先々代の時代から、お互いに「過ぎたるは及ばざるがごとし」になるコミュニケーションの失敗を繰り返しながらも、木村工務店のお花見は社員や職人さんとの繋がりを模索する場でもあるのだろう。

お花見の翌日4月10日の午後からは雨になって、一気に桜が散った。こんなことは珍しい。夜桜を楽しめる期間の短じかさに残念!っともおもったが、翌日の朝の庭は、桜吹雪の庭となって、それはそれでとっても美しかった。さまざまなシチュエーションで、桜もコミュニケーションも、何度も何度もリセットを繰り返して、新たな今を迎えていくのだな…..。

「ものづくりセッション」があった土曜日。2人のプレゼンターが、自分の仕事のコト、自分自身のコトを語る。素直に、等身大の、今の自分を、観客の前で、笑顔と涙目を混在させながら語る姿は、とっても素敵なコトだなっとおもう。皆の心を捉えたようにおもう。ワタシにもそんなふうに語ることができるのかっと自問自答が襲ってきた。タケダさんとワタシが主催者であるのだけれど、お互いに無言の協力で、コミュケーションの土壌を造る役目を担っているのだなぁ….なんていう認識を強くした、そんな今回のセションだった。
「お花見」とか「ものづくりセッション」とか「コミュ入ケーションの土壌」のようなものを、ほそぼそと維持できれば…とおもう。