今回は、洗面脱衣室のひとつのプラン例をご紹介します。
通常は1坪の空間に洗面台と、洗濯機があるというシンプルな構成になる洗面脱衣室ですが、 洗濯をし、顔を洗い、着替えるという行動から、洗剤(ストックも多い)やタオルなど置くものも多く、着替えも置きたいがスペースはないとか、また、湿度も高くなり生活臭が出やすい意外とやっかいな場所でもあります。
こちらは特に住まい手のご要望を反映し細かな工夫をした洗面脱衣室の例です。
洗面台はlixilピアラを解体し、ボウルと鏡だけを使用しております。
洗面ボウル周辺棚は、水に強いポリ合板とメラミン板で製作しました。
ヘアドライヤーポケットの奥にはコンセントを付け、コンセントにつなげたまま簡単に収納できるようになっております。
室内干しができるように、天井にホスクリーンを仕込み、空気の流れを作るため、壁付けサーキュレーターを設置しました。
部屋干しの洗濯物をすぐ畳んで収納できるよう、収納棚にはスライド式のカウンターを付けております。
水がかからない部分の収納は、調湿作用を期待し、杉の集成材を使用しました。
私もこの住宅を担当してから自宅の脱衣室に小さなサーキュレーターを置いておりますが、タオルの乾きも良く(部屋干しの臭いがしない)、湿気が籠らず、とても心地いい空気になりました。
この小さなエアコンのようなサーキュレーターはお施主様が見つけたものですが、小さな空間である洗面脱衣室で邪魔することなく、おすすめです。
こちらは同じ住宅の玄関収納です。傘かけは大きめのタオル掛けを使用しております。玄関収納も臭いが籠りますので、窓を設けました。
棚は杉の集成材を使用し、全て可動棚です。
写真には写っていませんが、手前にはコート掛けスペースもあります。
以上、洗面化粧台と玄関収納の紹介でした。