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玄関本棚の製作

コトバノイエのカトウさんからの要望があって、玄関に、まず、メインの本棚を設置したい。という考えのようで、こんなスケッチをもらった。

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それで、棚板をどう造ろうか。期間が終了すれば、壊せることを念頭にするものの、やはり、「木」を使って、それもどこかの倉庫の片隅で眠っているような木材や、「これあげるわ」と言われるような、半端になったり、余ったりした「木」で造ろう。と考えた。

その製作は、誰がするのか、それは、やっぱり、工務店的に、大工さんに依頼するのが、妥当なところだろう。そうであれば、プロに頼むのであれば、「木組み」として、組み合わせる技術を使いたい。ノコや金槌や電動ドライバーは、わりと、一般的に誰でも使えるが、ノミやカンナは、プロでしか、そう易々とは、使えない。そのノミを使うのであれば、相欠ぎという技術が、わりと簡単で、エエのだろう。

丁度、手が空いた、大工のノブヤマさんに依頼する。柱材は杉の半端もんで、適当な材料を岡房商店さんから貰う。棚板の板材は、米栂の暑さ35mmほどの板で、反ったり、捻れたりしているので、長年、岡房商店の倉庫の中で眠ったままの材料を、岡房商店のシンイチさんが、「それやったら、こんなやつ、ありますわ」といって、倉庫から引っ張り出して、調達してくれた。流石、木材コーディネータ。


木取りと手加工 DSC09828

木取りを決め、それを、大工のノブヤマさんが、手加工をする。柱に、ノミで、切り込みを空けたあと、さて、棚板をどうしようか?

「社長、こんな、ひねくり反った板でエエんですか。これやったら、表面をカンナでキレイにしようとしたら、益々、薄くなってしまうので、サンダー掛けをして、小口もザラッとした感じでエエとおもいます」と、問いかけられた。まま、一緒に確認し、そうだな。と、お互いに合意する。「これで、十分。こんなんで、エエんとちゃうか」と、いうノリ。

ツイイター上では、

yabetatsuyaSep 30, 12:00pm via Web

げ、プロだ。RT @kimuko_3 木村家本舗の本棚を製作中。まずは、木取りと加工。http://plixi.com/p/47884881

 

取り付け金物

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既存の柱に、棚板を支える柱を取り付けるのをどうするかと考えると、木のダボかな。と考えていたら、こんな金物を一カ所だけ取り付けたら、大丈夫ですわ。とノブヤマさんが、アドバイスしてくれた。それで、棚板受けの柱に座彫りをして、金物を取り付け、既存の柱にはビスを一本取り付けて、その金物に引っかけることで、棚と棚柱が、前に転倒しようとするのを、引っ張って支える。棚板解体後は、そのビス穴に、ダボでも入れることにした。

 

まずは、柱の取り付け開始。

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会社の加工場から木村家本舗へは、20秒もかからない。玄関まで、材料を手で担いで持ってきて、まず、玄関の床板を養生して、さぁ、柱の取り付け開始。両端の2本を建てて、位置を決めてから、真ん中の柱の欠き込みの位置を微調整するために糸を張って、位置だしをし、真ん中の柱の長さを切り落として、3本柱の欠き込みの水平高さを合わす。

 

いよいよ棚板の取り付け開始

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棚板に反ったり、捻ったりという「癖」があって、なかなか、スパッと板の欠き込み穴と柱の欠き込み穴が合わない。いわゆる、相欠ぎが、キレイにいかないので、会社の加工場に戻って、切欠き辺りの一部を少々、いや、かなりきつく、叩いて、強制した。人間社会での人の癖も、こんな感じかね。

 

ツイイター上では、

yabetatsuyaSep 30, 3:21pm via Web

げ、相欠きやし・・。岡房の焼印つきか?RT @kimuko_3 木村家本舗の本棚。組み立て作業中。岡房商店さんから、倉庫に眠っていた材料を提供してもらう。反りや捻りが、有りまくりだが、それも味。 http://plixi.com/p/47905919

 

2段目以降の棚板の取り付け

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なんとか、完成した本棚

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完成した棚には、微妙な、反りや捻りがあって、棚板の線が、ピシッと通っている訳ではない。ビシッとした棚板は、ほんとうに気持ちがエエのだが、素材の持っている癖を生かすのであれば、その癖を「味」として捉え、プロが造るヘタウマ的感覚で、素材感のある本棚としよう。まぁ、そうなり得たかどうかは別として・・・・。


ツイッター上では、

kotobanoie

kotobanoie: 第一弾10月3日に参ります。待ってろよ暴れ板本棚。@kimuko_3 木村家本舗の玄関本棚が完成。「本」を待ちわびる、反りや捻りのある「棚」たち。 http://plixi.com/p/479108766:42pm, Sep 30 from Web

 

いよいよ、本の搬入が始まります・・・・・。

本が、初搬入。

DSC09898(1) 日曜日の朝から、初めての本の搬入があった。コトバノイエのカトウさん家族が、サーブに乗って現れ、トランクから梱包された350冊ほどの本を玄関に運び込む。

聞くところによると、毎晩、夜中の3時過ぎまで、本を一冊ずつコンピューターに登録して、値付けをしているらしい。

ところで、この時代のサーブって、なかなかカッコエエね。


↓ 既に、梱包ごとに、カテゴリーが仕訳されている。DSC09901

↓ 段取りよく、梱包から本を出して、棚板に本が並んでいく。DSC09902

↓ 一端並べられ本がさらに整理されていく。
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↓ 座り込んで、本を整理するコトバノイエ店主カトウさんDSC09920

↓ 単行本も一部並べられて、これから、まだまだ増えていくそうだ・・・・。DSC09924


どんな本が並んでいるのか? 是非、ご来場して、見て下さい。

渾身の1160冊

コトバノイエのカトウさんのツイートです。

kotobanoie4:25pm via Web

渾身の1160冊。そこにいるだけで幸せになれる本屋、「木村家本舗」は、10月10日にオープン、初日3時より、ささやかなオープニングパーティを催します。みなさまのご参加をお待ちいたします。http://bit.ly/dhxZvt http://bit.ly/9ANpDs

 

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左がカトウさん右がキムラさん第二弾の本、搬入前のツーショットです。暗くて、顔がハッキリ見えないのが、エエとして下さい。

 

今日から二日前の10月6日(水)に第二弾、本の搬入がありました。生憎、所要が重なって、「私」(キムラタカイチ)はその格闘の姿を見る事ができなかったのですが、木村工務店のミカワさんが、その様子を記録してくれました。

↓ 親子で悩む・・・・

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「搬入された本の数がたらない・・・・。まだまだ、スケスケです。」というのが、カトウさんの感想のひとつでした。

 

ひょっとして、ご来場されて、あれぇ、思っていたより、本の数が少ないね・・・・・と、おもわれるかもしれませんが、出張古本屋さんだということで、ご容赦下さい。

中身は、「渾身」です。

 

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↑ いつもお世話になっている酒屋さんに生ビールサーバーを貸してもらいました。

↓ なんといっても、掃除とか片付けがタイヘン。

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↑ 本棚を設置すると、暗くて、本のタイトルも読みにくい状態。それで、急遽、照明を増設する事にしました。電気屋さん大工さん塗装屋さんと、ちょっとした、大騒ぎ。

 

これは、「オープンハウス」ではなく、「オープンホーム」ですね。と言ったのは建築家のイシイリョウヘイさんでした。確かに。

そうそう、「graf」さんの参加は、まだ、未定です。そのことに期待された方が、いらっしゃるようでしたら、コメンナサイ。このブログで随時アナウンスします。



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お待ちしております。