2012オープン第4日目10月13日(土)
週が変わって、木村工務店加工場に設置された巨大な植木や巨大なカウンターと繊細なカウンターにミラノサローネの出品作品はすべて撤去され、新たにギャラリーとして巨大な写真とグレィッシュブルーのボルボ240が展示されるコトになりました。
ノモトヒロヒト写真展 at 木村家本舗2012
第一回木村家本舗では、堂島川を俯瞰で撮った 「Lines 」を発表、第二回では3人の女性写真家による写真展 「tri-angle」を監修していただいた、写真家ノモトヒロヒトさんの新作写真展を、木村家本舗で開催することになりました。
ノモトヒロヒト写真展:「FACADE 2」
東日本大震災で破壊された構築物を、建築写真の手法で静謐にとらえた前作「FACADE」に続く、「FCADE」の新しいシリーズを、これまでにない大判プリントで展示します。
10月13日/14日 木村家本舗 加工場ギャラリー 11:00 -17:00
すべて新作ばかり、2日間限りの展示なので、お見逃しなきよう。
ノモトヒロヒト
http://hirohitonomoto.com/
↑ マンガ皿のツタイミカと写真家ノモトヒロヒトの遭遇。
木村工務店加工場でのもうひとつの展示は、<re-birth VOLVO240 at 木村家本舗2012>という企画展示です。木村家本舗のプロデューサーであるカトウさんが勤める吉見自動車はVOLVOの中古車専門店で、grafの服部さんはあの中之島にあるgrafのオーナーで、その二人の「ヒト」とVOLVOという「モノ」が出会って産まれた、「コト」なのです。
<re-birth VOLVO240 at 木村家本舗2012>
10月13/14日 加工場ギャラリー 11:00-17:00
□ re-birth VOLVO240 by 服部滋樹(graf)+ yoshimi auto
grafの服部さんと茨木市のVOLVO専門店吉見自動車の制作による<re-birth=再生>ボルボ240ワゴンを、加工場ギャラリーに展示します。
message from navigator :
「この車どうなるんですか?」
このプロジェクトは、赤ん坊の頃から乗っていたこの車と別れるときの、ある小学生のこのひとことに触発されたものです。
その時は「捨てないから大丈夫だよ」と答えたものの、15万kmを越えて、なかなか商品にしづらい車を、どうしたら捨てずに活かすことができるかということをひとしきり考えて、思い浮かんだのがこのプランでした。
消費という経済活動の中で、商品にならないからという理由だけで捨てられようとしているものに、ひとの知恵(=デザイン)を加えることでもう一度命を与えることができるんじゃないか。
このボルボは、その始まりとして吉見自動車とgrafの服部さんとのコラボレーションによって、「再生」されたものです。
ふつうに使えるふつうの車、価値あるものとして。must see !
↑ このVOLVOを見るためだけに、何人もの方々がお見えになりました。
← トランクの中は、服部さんの私物がゾロゾロ。それはまるで、服部民俗学のような雰囲気でした。
本日の木村家でのメインイベントは「ハニカミ写真館」でした。
写真家山内浩が、モノクロのフィルムで撮影し、
自らの手で一枚一枚丁寧に焼き付けたプリントをお届けします。
Equipment : Hasselblad 500CM / Carl Zeiss Planar T* 80mm/F2.8
Film : Kodak Professional T-MAX400 TMY120
Paper : Fujifilm FUJIBROMIDE REMBRANT V G2 / 20.3 x 25.4cm
10月13日・14日 木村家本舗 木村家 garden 11:00 - 17:00
一日6組限定(先着順)になります。
↓ ハニカミ写真団。左からヘビオさんカトウさんハスイケさんヤマウチさん。
木村家、「まちのえんがわ」、木村工務店加工場で、「ヒト」と「モノ」と「コト」が静かに流れ続けました。
木村家本舗の期間中にシンクロナイズして、オープンホームを2軒することになりました。
ひとつは、第一回木村家本舗にお見えになったバリスタ川田さんと、木村工務店の設計と施工で、中古住宅を探してリフォーム工事をしました。場所は木村家本舗から歩いて5分ほどの小路です。
もうひとつは建築家林敬一さん設計で、木村工務店施工による東成のイケダ邸で、1階で、「optimistic」という陶器店をオープンしておられます。雑誌なんかにも掲載されていて、知るひとぞ知るお店なのです。
↓ 小路の川田邸では、1階の玄関土間で、バリスタ川田さんによる本格的エスプレッソが・・・。
↓ 林敬一さん設計の東成の「optimistic」では、オーナー自らが製作する陶器が販売されていました・・・
本日の宴会 prty4は、写真家ノモトヒロヒトさんをフィーチャーした「鶏ピロ」でした。
開催期間中では、この日が最高の「ひと」でした。ひょっとして、100人近くのひとが出入りしたのかもしれません。宴が取り持つ縁でひとが出会い、焼き鳥を食べ、生ビールを飲んで、コミュニケーションをする。なによりも、それぞれのエネルギーとエネルギーが触れあう。それがエエのでしょうね・・・。
その日の木村家では、こんな企画も催しました。
<住宅風呂巡礼 at 木村家本舗2012>
10月13日 住宅風呂巡礼 番外編 18:30 -
住宅風呂巡礼 LIVE in 木村家本舗 by 温泉ソムリエぐっち+多田ユウコ
「住宅風呂巡礼」は、建築家が設計した住宅の風呂を探訪し、温泉ソムリエぐっちさんがそこに入浴し、それを写真家の多田ユウコさんが撮影するという、「まちのえんがわ」企画のプロジェクトなんですが、このたびいささか不完全なカタチながら、私家版写真集「住宅風呂巡礼(edition 00)」を、5部限定で作成し、木村家本舗で発表することになりました。
つきましては、その写真集の「不完全な出版記念会」として、この企画の原点でもある木村邸のお風呂で、「住宅風呂巡礼/番外編」として、公開撮影会を催すことになりました。
温泉ソムリエぐっちこと山口貴史さんに、いつものように入浴してもらい、いつものように多田ユウコさんが撮影する。もちろん公開の撮影会ですから、お越しいただいた方の撮影も大歓迎です。
ぐっちさんの奔放なお風呂パフォーマンスを、ぜひお楽しみいただけたらと思います。
源泉かけ流しどっとねっと by 温泉ソムリエぐっち
http://www.gensenkakenagashi.net/
宴の終盤には、温泉ソムリエぐっちと一緒にお風呂に入るヨッパライも登場し、いわゆる馬鹿騒ぎといわれる宴らしい宴となりながら、今宵も深夜まで続きました。
それにしても、どこでどんな会話が囁かれていたのか、まったく知ることができないほど、あちらこちらで巻き起こるコミュニケーション。今年の木村家本舗のテーマである宴会至上主義で見たかった光景のひとつだったのかもしれません・・・・。