Story
東大阪市に立つ3階建ての住宅です。
建物は1階に玄関と倉庫、2階にLDKと水廻り、3階に寝室といったオーソドックスな
構成となっています。
各室が単調な空間にならないよう、同じ大きさの3つの箱をズレさせて積み重ね、
変化をつけることにしました。ズレによって生まれた空間には潤いある外部空間を
設定いたしました。
1階には芝貼のオープン外構。玄関を抜け奥に進むと軒のある中庭。
さらに張り出した2階によってできた軒下空間。
2階には軒のあるテラス。そこから1階の中庭、オープン外構を見下ろすことができます。
3階には読書や夕涼みができる眺めの良いテラス。
これらの外部空間は入り組んだ立体的な構成となっており、室内の各場所からさまざま
な見方、使い方が可能になっています。
たとえば、1階にある中庭は、帰宅時に家族を出迎えてくれるスペースとして。
また、倉庫での作業中の一息をつくスペースとして。
2階テラスからは一服時や物干し作業時のアイストップとして。
2階浴室からは眺めるスペースとして。多機能なものとなっています。
また、 張り出した建物の下にある軒下空間は雨の日にも利用できる外部空間でもありま
すので、庭としてだけでなく、物の出し入れや物干しなど、利便性の高いスペースとな
っています。
建物を3つの箱に分け、ズレさせて積み重ねる。ズレによってできた空間に外部空間を
設定する。内部も外部も同列にデザインすることにより敷地内の空間全てを無駄なく
使いきる計画となっています。
タカヤマ建築事務所HPより引用
設計:タカヤマ建築事務所 www.takayama-arch.com
施工:木村工務店(現場監督/辻本辰徳 大工/佐々木裕一)
撮影:多田ユウコ写真事務所