19歳とレゲエ

2018年1月14日日曜日
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今年は、1月9日の火曜日から仕事が本格的に始まった感じで、成人の日が、正月明けすぐの、日曜日と月曜日祭日が続くと、仕事始めのあとに、すぐに休みが来て、現場の職人さんのコトを優先的に考えると、成人の日が、15日だった時の方が、仕事始めから連続して仕事が出来て、エエようにおもうが、地方に帰る成人の若者の事を優先的に考えると、いかし方ないのだろうか…..。

確かに、現場で働く職人さん達中心の世の中ではなくなってきて、地域によっては、土曜日に現場の仕事が出来ないとか、午前9時から午後5時までに工事はしてくださいとか、いろいろな決まり事があって、静かな生活環境のなかで日々の生活を営む家庭の事を考えると、建築現場の音や振動は、迷惑な出来事なのは確かで、働き方改革というコトバが、頻繁に耳にするようになってきた昨今。職人さんたちの世界でも、休みが多くなってきたなかで、どのように効率良く現場で仕事をするのかを、しっかりと考えていく時がやってきたのだろう。

そうそう、生野区の、とある、ものづくりの会社の社長さんが、私は、ものを造っている時の、音や匂いが好きで、あれが、生きてるというか、心臓の鼓動のようというか、血液の流れというか、小さい時から、近くの工場から流れる、音が、好きやったなぁ…..。確かに、夜遅くまで音がするとか、日曜日でもいつも音がするとか、過ぎたるはアカンけどな…..。なんていう人もいて、多文化共生なんていうスローガンのなかには、ものづくりの音や匂いと共生する生活文化地域があっても良さそうにおもう。例えば、生野区とか。

今日は、今年最初の住宅相談会があった日曜日で、午前中のAさんは、隣接する長屋を購入し、リフォームをする予定で、計画と概算見積を提案し、気に入って頂けたが、銀行のローン設定が、リフォームでは、担保価値が低く設定されて、思うような金額を借りることが出来ず、それで、いまのお住まいと購入した隣接する建物を解体して、新築工事にすると、担保価値の設定が大きくなり、ローン設定も上手くいきそうなので、リフォームの時の家よりも、小さいが、コストパフォーマンスの良い新築の家を、たたき台案として提案し、あれやこれやと打ち合わせをした。

今という時代性は、いまある建物を資源として、どのように活用するかを考える時代だが、銀行側の資産価値としては、リフォームに対する評価が低いのが現状で、仕方なく新築にすることになったが、それはそれで、新築の魅力も大きく、最近の傾向は、家の広さは犠牲にして、小さな家で、耐震性や素材やデザインや設備機器と共に、断熱気密性能を大切に考えて、暖かくて涼しい家を造るのが、いまの居心地の良い家の傾向なのだろう。

午後からのBさんは、新築の中古住宅を購入予定だが、Aさんと同じように、リフォームでは、間取りやローンなど、思い描いている家になりにくく、解体撤去して、新築としての、たたき台案を提案する日になっていた。その提案したプランをもとに、奥さまが描いてこられた図面を参照にしながら、その場で、即興的にプランの編集作業を何度も繰り返して、お互いに合意できそうなプランになって、「提案と注文」を、その場で、一緒に、バランス良く「編集作業」するのが、設計としての木村工務店スタイルなのだろう。

午後3時からのCさんは、西宮で土地探しを模索中で、不動産業の日住サービスのナリタさんを交えて、案件を、プロジェクター上のグーグルマップで、一緒に眺めながら、あーだこーだと、コトバとビジュアルを交えながら、お互いの土地と家に対する「感覚を調整」するのが、大切な作業で、そういう、「感覚を調整するコミュニケーション」が、土地探しとしての木村工務店スタイルなのだろう。

午後3時まえ、「まちのえんがわ」に、19歳の若者3人が、遊びに来て、まちのえんがわスタッフのアオキさんに呼ばれて、2階応接室での相談会から1階路面店の「まちのえんがわ」に降りて、腰掛けたスタイルで、若い人達とコミュニケーションを楽しんだ。三人は、同じデザイン系の高校の出身らしく、なんでも、お互いに、ものづくりに興味をもって、YouTubeで、ものづくりの映像を制作公開する予定らしく、そのなかのひとりは、以前、まちのえんがわと木村工務店に見学に来た、大阪市立デザイン研究所の生徒で、映像を造るにあたって、面白そうなところがあるので、3人で遊びに行こう!ということになったらしい。

話の中で、ひとりが、レゲエが好きで、DJをしているということで、そういえば、大阪公演のボブマリーを2回見た記憶が蘇り、そんな話をすると、心の片隅には、今の彼たちと同じ19歳の時に、女性二人との三人で、一緒に2回の講演を見た時の喜びと、その女性のひとりが、数年前に不慮で亡くなり、その偲ぶ会が、友人たちと開けないまま、微妙な爪痕となって残っている、そんなのが、その場で、心の片隅を通り過ぎていくのが、心のありようなのだろう。そんな心模様が、加工場にある、うちの若いモリ大工が19歳の時に、ものづくりの一環として制作した、スワン型のバックロードホーンを思い起こさせて、唐突に、椅子から、むくっと立ち上がって、笑顔を交換しながら、その若者3人と一緒に、音楽を聴くコトになった。

そうそう、1月20日土曜日は、お餅つきを開催します。ご興味のある方は、是非。